電動カンナ治具(製作方法有)

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完成図

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上記のようナ薄い板の側面に対して正確な直角を出すことができる電動カンナの構造と製作にあたってのポイントをご紹介したいと思います。

問題点と解決策

問題点

(1) 電動カンナを右写真のような薄い板の側面に対して手持ちで利用する場合、カンナと材との接面が少ないため、カンナが安定せず、どうしても直角が出しづらいという問題がありす。  

(1) 電動カンナを右写真のような薄い板の側面に対して手持ちで利用する場合、カンナと材との接面が少ないため、カンナが安定せず、どうしても直角が出しづらいという問題がありす。

 

(2) またカンナの切削面と材との接点がほとんどない棒状の細い材の端面に対して直角面を出すのは不可能に近いといえます。(右写真)

(2) またカンナの切削面と材との接点がほとんどない棒状の細い材の端面に対して直角面を出すのは不可能に近いといえます。(右写真)

 

解決法

 

(1) これらの問題の回避方法として、切削材を他の材で挟むことによってカンナとの接着面を増やしカンナを安定させる方法があります。  しかしこの方法はそれぞれの材の面がずれないよう固定したり、時には切削材に合うよう事前加工が必要になるなど、あまり簡便な方法ではありません。 (2) そこで電動カンナで正確かつ簡単に直角面を出せる冶具を作成してみました。(右写真)

(1) これらの問題の回避方法として、切削材を他の材で挟むことによってカンナとの接着面を増やしカンナを安定させる方法があります。
 しかしこの方法はそれぞれの材の面がずれないよう固定したり、時には切削材に合うよう事前加工が必要になるなど、あまり簡便な方法ではありません。
(2) そこで電動カンナで正確かつ簡単に直角面を出せる冶具を作成してみました。(右写真)

 

この冶具は棒状の細い材の端面に対してもマイタゲージというガイドを利用することで正確な直角面を簡単に作り出すことが可能です。

この冶具は棒状の細い材の端面に対してもマイタゲージというガイドを利用することで正確な直角面を簡単に作り出すことが可能です。

この冶具の考え方は非常に単純です。
最も重要なポイントは、切削材を設置する台座に対して直角にカンナの切削面を設置することです。

しかし、本来手動での利用を前提に作られた電動カンナを横向きに台座に対して直角に設置するには、なかなか難しいものがあります。
次にカンナの設置方法についてご紹介します。

 

電動カンナの設置方法

(1)まず幸いなことにほとんどの国産の電動カンナには、カンナの切削面と並行に約10mmほどの穴が空いています。
この穴にピッタリ収まる芯棒を通し、その芯棒を台座に対して正確に垂直に立てれば、理論上カンナは台座に対して直角に設置されます。

※ 芯棒を垂直に設置するのはボール盤などを利用すれば台座に正確な垂直の穴をあけることができます。 ※ 芯棒はボルト形式になっているものがホームセンター等で売られています。この芯棒を台座の裏とカンナ側でしっかり蝶ナットで固定し、いつでも取り外しのできる状態にしておくと良いでしょう。

※ 芯棒を垂直に設置するのはボール盤などを利用すれば台座に正確な垂直の穴をあけることができます。
※ 芯棒はボルト形式になっているものがホームセンター等で売られています。この芯棒を台座の裏とカンナ側でしっかり蝶ナットで固定し、いつでも取り外しのできる状態にしておくと良いでしょう。

(2)しかしこれだけではカンナは安定せず、直角面は維持できません。

そこで右の3枚の写真のようにカンナの前後中央の3点で直角を維持できるような枕木を作り支えてやります。

そこで右の3枚の写真のようにカンナの前後中央の3点で直角を維持できるような枕木を作り支えてやります。

 

カンナの後部を支える枕木は、カンナが横向き動かないような考慮も必要です。カンナの前部は芯棒によって完全に固定されますが、後ろ側は基本的に固定できるものがないため、何もしないと冶具利用時に切削材をカンナに押し付けた際にカンナが動き正確な作業ができません。

カンナの後部を支える枕木は、カンナが横向き動かないような考慮も必要です。カンナの前部は芯棒によって完全に固定されますが、後ろ側は基本的に固定できるものがないため、何もしないと冶具利用時に切削材をカンナに押し付けた際にカンナが動き正確な作業ができません。

 

そこでカンナの取っ手とカンナ後部のカーブにキッチリ合うブロック材を作成し、カンナを確実に固定します。(写真右1番下) 以上でカンナは確実に固定されました。必要に応じて簡単に冶具から取り外すこともできます。

そこでカンナの取っ手とカンナ後部のカーブにキッチリ合うブロック材を作成し、カンナを確実に固定します。(写真右1番下)
以上でカンナは確実に固定されました。必要に応じて簡単に冶具から取り外すこともできます。

 

冶具の利用方法

利用方法はいたって簡単です。 (1)薄い板の側面の切削 まず薄い板の側面に対してカンナをかける場合は材を台座に置きカンナの切削面に沿って材を移動させるだけです。

利用方法はいたって簡単です。
(1)薄い板の側面の切削
まず薄い板の側面に対してカンナをかける場合は材を台座に置きカンナの切削面に沿って材を移動させるだけです。

注意点としては電動カンナの基本操作ですが、材の入れ始めはカンナの前部に合わせて材を動かし、切削の終わりはカンナの後部を基準に材を抜くことです。

注意点としては電動カンナの基本操作ですが、材の入れ始めはカンナの前部に合わせて材を動かし、切削の終わりはカンナの後部を基準に材を抜くことです。


(2)細い材の端面の切削
次に細い材の端面に対する切削については写真のような
マイタゲージというガイドを利用します。

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マイタゲージは材を一定角度に保ったまま冶具上を並行移動さ せるガイドです。 移動方向に対して0°~90°の範囲で材に角度を付けて移動す ることができます。 (通常は移動方向に対して90°で利用することがほとんどです)

この冶具では予めカンナの切削面に対して並行にマイタゲージ が動くように冶具にマイタゲージの移動する溝を掘ってありま す。 よってマイタゲージの角度を90°にセットすれば、マイタゲー ジによって材はカンナの切削面に対して直角に動くことになり 、材の切削面は正確に直角に切り出されることになります。

この冶具では予めカンナの切削面に対して並行にマイタゲージ
が動くように冶具にマイタゲージの移動する溝を掘ってありま
す。
よってマイタゲージの角度を90°にセットすれば、マイタゲー
ジによって材はカンナの切削面に対して直角に動くことになり
、材の切削面は正確に直角に切り出されることになります。


私は既に持っていた市販のルータテーブルに付属していたマイタゲージを利用しておりますが、簡単に自作することが可能ですのでマイタゲージをお持ちでない場合は自作しても良いかもしれません。

■一歩進んだ使い方■

更に右写真のように材の台座はカンナの切削面に対して90°~ 0°までの角度を自由に設定することが可能です。  この機能によってルータ等では出しづらい幅広い板面の面取り加工等に応用することも可能になっています。

更に右写真のように材の台座はカンナの切削面に対して90°~ 0°までの角度を自由に設定することが可能です。
 この機能によってルータ等では出しづらい幅広い板面の面取り加工等に応用することも可能になっています。

この機能を実現するための設計のポイントとして、カンナを支える台座は水平に移動できるようになっています。 (右写真)

この機能を実現するための設計のポイントとして、カンナを支える台座は水平に移動できるようになっています。 (右写真)

材の台座の傾斜が変わることによって微妙にカンナと台座の間隔が変わってしまいます。 それを「材の台座」に正確にカンナの切削面をくっつける必要があるためです。 (右下写真)

材の台座の傾斜が変わることによって微妙にカンナと台座の間隔が変わってしまいます。
それを「材の台座」に正確にカンナの切削面をくっつける必要があるためです。 (右下写真)

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