取っ手の量産(製作方法有)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

2000.11.10

抽斗などのトッテを自作する場合、同規格のもの量産する必要があります。

他のアマチュアの木工家の方々がどのような方法で「トッテ」を自作しているのかわかりませんが、ここでは私流のトッテの作成方法をご紹介いたします。
作成したいトッテのサイズもそれぞれかと思いますので、ここでは治具の使い方をご紹介することで、この冶具の考え方と構造についてご理解いただければと思っております。

完成図

ご覧の取っ手の量産方法をご紹介します。

ご覧の取っ手の量産方法をご紹介します。

治具

■治具の作成■ 同規格のものを量産するには「治具」は不可欠です。 私は次の方法でトッテを量産する治具を作成してみました。

■治具の作成■
同規格のものを量産するには「治具」は不可欠です。
私は次の方法でトッテを量産する治具を作成してみました。

■冶具の概略■ 下図にあるような材から、上図(以下 図1)の(a) の部分と(b) の部分を削除することによってトッテの形を作り出す冶具です。     ※図1:この図はトッテの元になる材を表しています。

■冶具の概略■
下図にあるような材から、上図(以下 図1)の(a) の部分と(b) の部分を削除することによってトッテの形を作り出す冶具です。
    ※図1:この図はトッテの元になる材を表しています。

この冶具は上部と下部でそれぞれ別の機能を持っています。 ・「上部」はトッテ材の外側(図1の(a)の部分)を削り取る際に利用します。 ・「下部」はトッテ材の内側(図1の(b)の部分)を削り取る際に利用します。 ・この治具は3つのパーツを3層に重ねる形で構成されています。 ※写真は ■治具パーツ(1)■

この冶具は上部と下部でそれぞれ別の機能を持っています。
・「上部」はトッテ材の外側(図1の(a)の部分)を削り取る際に利用します。
・「下部」はトッテ材の内側(図1の(b)の部分)を削り取る際に利用します。
・この治具は3つのパーツを3層に重ねる形で構成されています。
※写真は
■治具パーツ(1)■

■治具パーツ(2)■ ・左図は冶具パーツ(1)にパーツ(2) を重ねた写真です。 ・パーツ(2)はパーツ(1)と接着してしまって構いません。                      (以下冶具パーツ(1.2)) ・このパーツ(2)はトッテ材の厚みと同じ厚さである必要があります。 ・またこのパーツの所々ある突起はトッテ材を固定するのに不可欠なものです。 これがないと材が安定せず期待する精度が見込めません。

■治具パーツ(2)■

・左図は冶具パーツ(1)にパーツ(2) を重ねた写真です。

・パーツ(2)はパーツ(1)と接着してしまって構いません。

                     (以下冶具パーツ(1.2))

・このパーツ(2)はトッテ材の厚みと同じ厚さである必要があります。

・またこのパーツの所々ある突起はトッテ材を固定するのに不可欠なものです。

これがないと材が安定せず期待する精度が見込めません。

■治具パーツ(3)■ パーツ(3)はパーツ(1.2)とは接着はしません。 トッテの材をセットまたは取り出す際に、この3層目のパーツを取り外す必要があるためです。 治具の作成はこれで終わりです。 非常に単純な作りですが、これでまったく同じ規格のパーツが量産できます。

■治具パーツ(3)■
パーツ(3)はパーツ(1.2)とは接着はしません。
トッテの材をセットまたは取り出す際に、この3層目のパーツを取り外す必要があるためです。
治具の作成はこれで終わりです。
非常に単純な作りですが、これでまったく同じ規格のパーツが量産できます。

利用法

1. まずトッテの材を用意します。ここでの 注意点は材の大きさです。 ■材の大きさ■ 縦: 冶具の上部にセットした際に、冶具から若干はみ出るくらいが理想 横: 冶具上部の横幅と同じ 厚: 治具パーツ(2)の厚みと同じ

1. まずトッテの材を用意します。ここでの 注意点は材の大きさです。
■材の大きさ■
縦: 冶具の上部にセットした際に、冶具から若干はみ出るくらいが理想
横: 冶具上部の横幅と同じ
厚: 治具パーツ(2)の厚みと同じ

材を治具パーツ(1.2)の上部にセットします。

材を治具パーツ(1.2)の上部にセットします。

上から治具パーツ(3)で蓋をします。 ■重要ポイント■ この冶具パーツ(3)のカーブが、トリマーガイドとなってトッテの形を形成することになります。(上部、下部とも同様です)

上から治具パーツ(3)で蓋をします。
■重要ポイント■
この冶具パーツ(3)のカーブが、トリマーガイドとなってトッテの形を形成することになります。(上部、下部とも同様です)

材を安定させるにはここでパーツ同士、さらに材とパーツを木ネジで固定すると良いと思います。 (材に木ネジを固定する際は、後で不要になる図1(b)の部分にネジ穴がくるように穴をあけます) また後ほどパーツ(3)の上をトリマーが動くことになるので、木ネジの頭が出ないよう、木ネジの頭を埋め込む座ぐりを施しておきます。

材を安定させるにはここでパーツ同士、さらに材とパーツを木ネジで固定すると良いと思います。
(材に木ネジを固定する際は、後で不要になる図1(b)の部分にネジ穴がくるように穴をあけます)
また後ほどパーツ(3)の上をトリマーが動くことになるので、木ネジの頭が出ないよう、木ネジの頭を埋め込む座ぐりを施しておきます。

ここで図1の(a)の部分をトリマーで削りとります。 トリマーのビットはXXXガイドのあるビットを利用しています。 トリマーのXXガイドは治具パーツ(3)にあたるようにセットしています。

ここで図1の(a)の部分をトリマーで削りとります。
トリマーのビットはXXXガイドのあるビットを利用しています。
トリマーのXXガイドは治具パーツ(3)にあたるようにセットしています。

これによって治具パーツのカーブに沿ってトッテが作られます。

これによって治具パーツのカーブに沿ってトッテが作られます。

材を取り出してみると、このように図1(a)の部分が綺麗に削られたことを確認できます。

材を取り出してみると、このように図1(a)の部分が綺麗に削られたことを確認できます。

材を治具の下部にセットします。

材を治具の下部にセットします。

 上から治具パーツ(3)で蓋をします。 今回は材は治具によって完全にホールドされていますが、パーツ同士を木ネジで止めておくとより安定した作業ができます。

上から治具パーツ(3)で蓋をします。
今回は材は治具によって完全にホールドされていますが、パーツ同士を木ネジで止めておくとより安定した作業ができます。

先ほどと同様にトリマーで、今度はトッテの内部を削ります。

先ほどと同様にトリマーで、今度はトッテの内部を削ります。

これで材を取り出してみるとトッテの形になっています。

これで材を取り出してみるとトッテの形になっています。

これで材を取り出してみるとトッテの形になっています。

これで材を取り出してみるとトッテの形になっています。

以上のような工程を作成したい数だけ繰り返します。 左図のように同じ規格のトッテが量産できました。

以上のような工程を作成したい数だけ繰り返します。
左図のように同じ規格のトッテが量産できました。

次にこれらのトッテをトリマーを利用して面取りします。 作業はトリマーを逆さにして固定し材を動かして面取りしますが、材が非常に小さいためそのまま手で持つと危険です。 材を支える治具を作成することをお進めします。 (私はそのまま削ってしまいましたが。。)

次にこれらのトッテをトリマーを利用して面取りします。
作業はトリマーを逆さにして固定し材を動かして面取りしますが、材が非常に小さいためそのまま手で持つと危険です。
材を支える治具を作成することをお進めします。
(私はそのまま削ってしまいましたが。。)

最後に紙やすりで綺麗に磨き、オイル等でツヤ出しをします。 以上でトッテの格好は終わりです。

最後に紙やすりで綺麗に磨き、オイル等でツヤ出しをします。
以上でトッテの格好は終わりです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る