トリマーテーブルによるタブテイルジョイント

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完成図

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トリマーテーブルを使ってダブテイルジョイントを実現する手順をご説明します。

事前準備

■利用するトリマーテーブル

利用するトリマーテーブルは市販のトリマー(ルーター)テーブルを利用しても可能です。
ただし加工できる板の最大幅は、利用するトリマーテーブルのトリマビット位置からトリマテーブルフェンスの位置までの長さになりますので、この長さが短い場合にはあまり実用的ではないかも知れません。
ちなみに先にご紹介したトリマーテーブルは最大200mm幅までの板材のジョイントが可能です。
製作も1日で簡単に出来ますので、是非作ってみてください。

■トリマービット

タブテイルジョイント加工にはタブテイル専用のトリマービットを使います。

ダブテイルビットの寸法(規格)によってダブテイルの切削間隔が変わってきますので、これからダブテイルビットを改めて購入される場合は、よく利用される板幅や厚みを考慮して購入されると良いと思います。

今回は10mm~20mm位までの板継ぎに最適な下記のビットを使用しました。

・幅1/2 インチ(約12.7mm)
・角度14°

加工手順概略

タブテイルジョイントは接合する2枚の板をそれぞれ『均等な間隔』で接合加工し、それぞれ互い違いに組み合わせることで出来上がる継手です。
タブテイルジョイントにはハーフバインドジョイントとフルバインドジョイントというものがありますが、ここではハーフバインドジョイントについて説明します。

出来上がったハーフバインドジョイントは左のような形状になります。

出来上がったハーフバインドジョイントは左のような形状になります。


この加工はトリマーテーブルを使いフェンスを一定の間隔で移動させることで、板材に一定間隔の溝加工が可能になります。
トリマーテーブルのフェンスを『一定の間隔』で移動させるために、写真のようなテンプレートを利用します。テンプレートに一定間隔に記された目盛りに合わせて、フェンス位置をスライドさせることで、フェンスは一定間隔で移動します。
P20401011 P20401021
このテンプレートには予め『青』のラインと『赤』のラインが均等な間隔で引かれています。
雄板を加工するときはフェンス位置を『青』ラインに合わせます。雌板を加工するときにはフェンス位置を『赤』ラインに合わせて加工します。
各ラインに合わせて順番にフェンスをずらしながら切削していくことで『均等な間隔』のタブテイルが出来上がるようになっています。

※このテンプレートの作り方は「以下:タブテイルジョイントを可能にするテンプレートのライン間隔計算」を参照

詳細

■セットアップ

ダブテイルビットをトリマーにセットしテーブル面から8mm程出るようにセットします。
テーブル面に出たビットの高さがそのままタブテイルの深さになります。
このビットの出高もとても重要です。(この高さについてもビット選択の話と合わせて後述します)

それでは具体的に2枚の板の加工手順についてご説明します。

■雄板の加工

まず雄板の加工をご説明します。

雄板は材を立てた状態で加工します。

雄板は材を立てた状態で加工します。

加工を始める前に予め写真のようなマイターゲージを用意します。 このマイターゲージはテーブル面とフェンスに対して材を垂直に保ちます。

加工を始める前に予め写真のようなマイターゲージを用意します。
このマイターゲージはテーブル面とフェンスに対して材を垂直に保ちます。


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このマイターゲージに雄板を雄板を写真のようにセットします。

このマイターゲージに雄板を雄板を写真のようにセットします。

加工を開始するフェンスの位置(今回は適当)が決まったら、テンプレートの『青』ラインをフェンスの位置に合わせて固定します。この先、全ての加工が終わるまでこのテンプレートを動かすことはありませんので、ずれないようしっかり固定します。これで事前準備は完了です。

加工を開始するフェンスの位置(今回は適当)が決まったら、テンプレートの『青』ラインをフェンスの位置に合わせて固定します。この先、全ての加工が終わるまでこのテンプレートを動かすことはありませんので、ずれないようしっかり固定します。これで事前準備は完了です。

トリマーのスイッチを入れ加工を開始します。 まず雄板の固定されたマイターゲージをフェンスに沿ってゆっくりと移動させます。 最初のタブが加工されます。

トリマーのスイッチを入れ加工を開始します。
まず雄板の固定されたマイターゲージをフェンスに沿ってゆっくりと移動させます。
最初のタブが加工されます。

トリマーのスイッチを一度切り、フェンスをビットから離れる方向に次の『青』ラインの位置までずらし固定します。そして再度、雄板の固定されたマイターゲージをフェンスに沿ってゆっくりと移動させ、2つ目のタブを切削します。 同様に1つづつ『青』ラインの位置をずらしながらタブを切削していきます。 すると写真のように均等な間隔で並んだ雄のタブテイルが出来上がりました。

トリマーのスイッチを一度切り、フェンスをビットから離れる方向に次の『青』ラインの位置までずらし固定します。そして再度、雄板の固定されたマイターゲージをフェンスに沿ってゆっくりと移動させ、2つ目のタブを切削します。
同様に1つづつ『青』ラインの位置をずらしながらタブを切削していきます。
すると写真のように均等な間隔で並んだ雄のタブテイルが出来上がりました。


OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA
一見これで切削加工が完了したかに思えますが、実はもう一作業あります。
今の状態で板を接合しようとすると雌板の加工口が円になっているため、その部分が当たって雄板が収まりません。また雄板を収めるために雌板の切口を深くしてしまうと雄板と雌板を組んだ際、加工の溝が見えてしまいます。

そのためトリマーフェンスをビットが半分程出るくらいの位置に調整し、写真のように加工します。

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これで雄板の加工は終了です。

これで雄板の加工は終了です。

 

■雌板の加工

次に雌板を加工します。

次に雌板を加工します。

雌板は材を寝かせた状態で加工します。 雌板を写真のように置き(写真)フェンスに沿って雌板を加工していきます。

雌板は材を寝かせた状態で加工します。
雌板を写真のように置き(写真)フェンスに沿って雌板を加工していきます。


この際、切削しすぎないよう予めフェンスにストッパーをクランプなどで固定します。
クランプの位置はビットの位置から測って雄板の厚さより若干短い程度です。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA

雌板の加工も、雄板同様テンプレートの目盛りに合わせて切削したら、次の目盛りにフェンスを移動させ切削するという手順で進めます。

雌板の加工も、雄板同様テンプレートの目盛りに合わせて切削したら、次の目盛りにフェンスを移動させ切削するという手順で進めます。

フェンスを最初の位置まで戻し、今度は『赤』ラインの位置にフェンスを合わせ固定します。

フェンスを最初の位置まで戻し、今度は『赤』ラインの位置にフェンスを合わせ固定します。

雄板の加工と同じように1つ目を加工したら、次の『赤』ラインまでフェンスを移動し2つ目、3つ目と加工していきます。

雄板の加工と同じように1つ目を加工したら、次の『赤』ラインまでフェンスを移動し2つ目、3つ目と加工していきます。

以上で写真のように均等な間隔で並んだ雌のタブテイルが出来上がりました。

以上で写真のように均等な間隔で並んだ雌のタブテイルが出来上がりました。

出来上がった雄板と雌板を組み合わせると写真のようになりました。

出来上がった雄板と雌板を組み合わせると写真のようになりました。

 

ダブテールジョイントを可能にするテンプレートのライン間隔計算


image10

 

(a) ビット高さ mm
(b) ビット幅 mm
(c) ビット角度 °
移動間隔 mm

(a) ビットの高さ、(b) ビット幅、(c) ビットの角度を入力し [ 計 算 ] ボタンをクリックしてください。
この計算式による不具合・トラブル等については当方責任を負いかねます。


上記の計算で得られた値にしたがって「青」、「赤」の順番に線を引いていきます。

上記の計算で得られた値にしたがって「青」、「赤」の順番に線を引いていきます。

出来上がったら20mmほどにカッターで切断し、テンプレートの出来上がりです。

出来上がったら20mmほどにカッターで切断し、テンプレートの出来上がりです。

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