トリトンワークセンター2000における直角精度出しの方法

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2004.11.28

ホームページを立ち上げていて、参照者の方から反応をいただけるのは大変嬉しいものです。
その中で、以前メールにていただきましたノコ刃の直角の出し方について記載いたします。

質問 「ワークセンター2000を利用していますが、なかなか直角の精度がでません。いつ切断しても直角を出す何か対策はありますでしょうか?」

ご質問いただきました件について私の周りでも意外とワークセンターの精度で苦しんでおられる方が多いようです。
求める精度については人それぞれで、どこまで追求するかによって違いがあるとは思いますが、私個人としては、ワークセンターは初期のセットアップさえキッチリ行っていれば決して精度の出ない機材ではないと思っています。
参考になるか分かりませんがいただいた情報を元に、私のほうで考えらえる原因と対策(調整法)を記載させていただきます。

「いつ切断しても直角を出す」とありますが、これは逆にいうと現状、精度にムラがあるということでしょうか?昨日まで直角が出ていたのに、今日は同じ設定で直角が出ないということであるとすると主に次の原因が考えられます。

  1. 丸ノコのセッティングが不安定
  2. 設置場所によるワークセンターのゆがみが原因
  3. 天板の遊びが原因
  4. マイターゲージの遊びが原因

1.丸ノコのセッティングが不安定

丸ノコはスライドプレートにセットされていますが、このセットにガタツキであると一定な精度を得ることはできません。 丸ノコを手で揺らしてみた時に、プレートに対してガタツキがある場合には完全に固定されるよう丸ノコをセットする必要があります。 トリトン純正の丸ノコを利用されている場合は、このようなことはあまりないと思いますが、他の丸ノコを利用した場合は、このようなことが起こり得ます。その場合は写真のように丸ノコとプレートの隙間に木片等を埋め込み丸ノコが完全に動かないようにすることで回避することができます。 私も日立の丸ノコを利用しておりセッティング時に少し遊びがありましたので、このようにしています。 また丸ノコは基本的に取り外すことはせず常設で利用します。 丸ノコを手持ちで利用するために取り外しますとその都度精度のチェックを行う必要があります。

丸ノコはスライドプレートにセットされていますが、このセットにガタツキであると一定な精度を得ることはできません。
丸ノコを手で揺らしてみた時に、プレートに対してガタツキがある場合には完全に固定されるよう丸ノコをセットする必要があります。
トリトン純正の丸ノコを利用されている場合は、このようなことはあまりないと思いますが、他の丸ノコを利用した場合は、このようなことが起こり得ます。その場合は写真のように丸ノコとプレートの隙間に木片等を埋め込み丸ノコが完全に動かないようにすることで回避することができます。
私も日立の丸ノコを利用しておりセッティング時に少し遊びがありましたので、このようにしています。
また丸ノコは基本的に取り外すことはせず常設で利用します。
丸ノコを手持ちで利用するために取り外しますとその都度精度のチェックを行う必要があります。

2.設置場所によるワークセンターのゆがみ

ワークセンターを常設していて動かさない場合は、初期にきっちり精度を出してやればそれ以降は一定して同じ精度でカットが可能です。逆に作業時のみ出してセットアップするといった使い方をしている場合、設置場所がフラットでないと都度精度が変わるといった状況がおきえます。
これはワークセンターの多面的使い方ができるといったメリットを得るために犠牲になった部分でもあります。
一般的なテーブルソーは、天板を厚くし、また丸ノコが格納される部分を”6つの壁面”を持つボックスにすることでテーブルソー全体のゆがみが起きないよう考慮されています。よって基本的にどこに移動してもいつもの精度が得られます。
一方ワークセンターは天板の取り外しを用意にするため、天板を薄くすることで軽量化を計り、強度の対策として本体とガッチリ接合することによって強度を得る構造になっています。しかし実際にはワークセンターの大きな天板は、本体との接合部分に遊びがありある程度の圧力を加えると本体との間に隙間ができ、これによる精度の低下が生じます。(これは対策3に記載)
また丸ノコを格納する部分の構造はご存知の通りスイッチのある前面とその面と向かい合う並行な位置にある奥の面、天板の合計3つの面と2本のアルミバーのみで支えられており、設置位置が平面でない場合、ゆがみが生じる可能性があります。
このマシンで正確な直角(木口直角&ライン直角)を出す場合、ゆがみを解消するため手前足の2本と奥足の2本にそれぞれ台座を設け水平にします。その際、この2つの台座が平行になるようにセットします。
前後の台座の位置については考慮しなくて結構です。
これによってゆがみは解消されます。

3.天板の遊びの問題

テーブルソーモードの際、天板は下の写真の2箇所のフックによってロックされますが、実際には天板を手で押してみると若干の上下のの”遊び”があるのが分かります。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA
この遊びのため天板と丸ノコ刃の角度が一定せず、木口直角がいつも一定に出すことが出来ないという問題が生じます。
これを解消するには天板を本体にセットした状態でワークセンターを下から覗き込み、天板と本体との接点個所に隙間ができないようにクリップクランプで挟んで固定します。
これを前面、奥面について固定します。
これで完全に天板が動かないよう固定することができます。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA

※ この情報は 「千葉のプロ家具職人 ポプリ 村上氏」より伺った情報です。

4.マイターゲージの遊びの問題

テーブルソーモードでマイターゲージによるクロスカットを行う場合、マイターゲージに若干の遊びがあり、これによって直角がでない場合があります。(角度固定ネジを締めた状態でガタツキがある)

テーブルソーモードでマイターゲージによるクロスカットを行う場合、マイターゲージに若干の遊びがあり、これによって直角がでない場合があります。(角度固定ネジを締めた状態でガタツキがある)

この問題の解決策を記載する前に、マイターゲージの制約を述べておきます。
基本的にテーブルそーモードでマイターゲージを使ってクロスカットを行なう際は、材の幅にもよりますが150mmくらいまでの長さと考えておいたほうが良いと思います(私の経験値)。これ以上の長さの材をカットすると極端にマイターゲージの角度設定の制度がおちます。
そのような長物のクロスカットはクロスカットモードで行うことをお勧めします。

また、そもそもマイターゲージはスムースにレール上を移動できるよう若干の遊びが設けられています。
その前提で、ガタツキの回避方法ですが、マイターゲージを利用する際、右下の写真のようにマイターゲージの中央(レールの上)を手のひらの腹で軽く押し付けると、マイターゲージのガタツキが抑えられ安定します。
その状態を保ちながらマイターゲージをスライドさせることで、大半の問題は回避できます。

しかし、この手法を使っても利用機種固有の問題としてマイターゲージのガタツキが残る場合があります。ただ実際にカットしてみるとほとんど誤差が生じない場合が多いと思います。  実際にカットしてみて把握し、どの程度の誤差が生じるのか、それが許容できるかどうか判断し、対策を検討するしかないと思います。 あまりにも精度が悪い場合には、マイターゲージをの問題、天板のレール側の問題、またその両方の相性の問題もありえますので、販売元に相談した上で修理または交換という対応を取られることをお勧めします。 またマイターゲージを利用せずテーブルソーでクロスカットを行う方法があります。直角な冶具を作成し、それをマイターゲージとしフェンスに沿わせて利用します。フェンスは正確に初期設定しておくことで常にノコ刃に対して完全に平行を保てます。よってフェンスに沿って移動する直角の冶具は、ノコ刃に対して直角が保たれますので、カットされる材のライン直角を得ることが可能です。

しかし、この手法を使っても利用機種固有の問題としてマイターゲージのガタツキが残る場合があります。ただ実際にカットしてみるとほとんど誤差が生じない場合が多いと思います。
 実際にカットしてみて把握し、どの程度の誤差が生じるのか、それが許容できるかどうか判断し、対策を検討するしかないと思います。
あまりにも精度が悪い場合には、マイターゲージをの問題、天板のレール側の問題、またその両方の相性の問題もありえますので、販売元に相談した上で修理または交換という対応を取られることをお勧めします。
またマイターゲージを利用せずテーブルソーでクロスカットを行う方法があります。直角な冶具を作成し、それをマイターゲージとしフェンスに沿わせて利用します。フェンスは正確に初期設定しておくことで常にノコ刃に対して完全に平行を保てます。よってフェンスに沿って移動する直角の冶具は、ノコ刃に対して直角が保たれますので、カットされる材のライン直角を得ることが可能です。

5.鋸刃の直角出し

テーブルソーの鋸刃の直角だしについては、以前掲載しましたので、今回は省略いたします。
テーブルソーにおける鋸刃の直角だし

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